美容師という同じ職業で働いている人には、その仕事特有の悩みがあります。社会人アット5の飲み会でも、そのような共通の話題や共通の悩みで盛り上がることもあります。
実際に美容師さんとして働いている人たちは、どのような職業特有の悩みを感じながら日々の仕事に尽力を注いでいるのでしょうか。
手荒れが酷いと悩むことが多い美容師
美容師の代表的な職業病とも言われてる「手荒れ」はホントに大変で辛いものです。多くの美容師が苦しみ、中には重傷になり仕事を諦めてしまう人も少なくはありません。
原因となるのは、施術でパーマやカラーの薬剤を触ることが日常化しており強い刺激を肌に受けているほかにも、一日に数十回行うシャンプー剤の洗浄が大きな負担になります。元々皮膚の弱い人は、この時点で拒否反応を起こし湿疹や強烈なかゆみを発症させてしまうことがあります。
その他にもヘアブローの際に使用するドライヤーの風が肌を一気に乾燥させてしまうため、手の皮脂がなくなってしまい皮膚がパックリ裂けてしまい傷になることは美容師によく見られる症状です。
このような手荒れが、なぜ改善しないのか不思議に思う人もいるかもしれませんが、これは美容師のライフスタイルにも問題があるからなのです。
たとえ皮膚科に通い治療をしていても、通常皮膚の回復は短時間には行われません。本来はゆっくりと時間をかけて、しかも治療している期間は手に刺激を与えないように過ごさなければなりません。
しかし美容師の場合、治療薬を塗ったわきからシャンプーに追われ、洗い流してしまうのです。これにより完治することが非常に困難で、大変な思いをしている人がたくさんいるのが現状なのです。
日々、水を使って仕事をすることの多い美容師さんです。だからといって、手荒れを避けるために水を使わないとか、仕事中は常に手袋をしておくこともできません。同じ仕事で働く人が抱える悩みは、業界の中で働いている人しかわからないこともたくさんあります。