パン屋で働いている人には、その仕事特有の悩みがあります。社会人アット5の飲み会でも、そのような共通の話題や共通の悩み話で盛り上がることもあります。
実際にパン屋さんで働いている人は、どのような悩みを感じながら日々の仕事に尽力を注いでいるのでしょうか。
パン屋で働いているときは生活が逆転していました
パン職人としてパン屋に就職しました。大好きなパンを作っていられると、とても嬉しく思ったのを覚えています。パン屋というのは、私の頭の中では 朝早く起きてパンを焼いていく、というイメージでしたが大違いでした。
チェーン店でしたら工場で発酵までしたパンを焼くだけのようなので朝一番で済むのですが、私が勤めたパン屋は、私のボスが一人で始めたお店であり、またホテルやカフェにも配達している繁盛したお店であったため、朝早くではなく、夜中、11時からの勤務でした。
そして焼き上がり、配達できるように準備するところまで出来たらその日の仕事終了、という契約でした。その日の進行具合によって、帰宅時間が変わるということです。
子供が小さかったので、仕事が終わったら、すぐ子供を起こし、学校に出すまで眠れませんでした。それから家事を済ませ、布団に入ったところで、子供が帰ってくるまでの4時間位しか眠れず、毎日ヘロヘロになっていきました。強力粉も25キロなので、持ち上げ、コネ機に入れるのがかなり腰に堪えるようになってきました。
好きなパンを焼いて、美味しい匂いに囲まれて、なんていう甘い夢は見事に破れ、ヘトヘトにくたびれ、結局体がもたずに辞めることとなりました。パン職人が男の仕事だと、言われたときは、その通りだと納得したものです。